みなさんは1日にどのくらい歩いていますか?
一日に何歩くらい歩いているか測ったことない方は、目安を知っておくといいですので、万歩計などで一度測ってみてはいかがでしょう?スマホのアプリなどでも無料のものもあります。
歩数が健康づくりのひとつのバロメーターとされています。みなさんも聞いたことがあると思います。
「一日、一万歩、歩きましょう!」
厚生労働省「健康日本21(第2次)」では20~64 歳の男性は、一日当たり9000歩、女性 は8500歩が目標値として掲げられていますが、歩数の平均値は男性で 6,984 歩、女性で 6,029 歩。この 10 年間でみても男女ともに有意な増減はみられない。20~64 歳の歩数の平均値は男性 7,769 歩、女性 6,770 歩であり、65 歳以上では男性 5,744 歩、女性 4,856 歩となっている。(平成 28 年 国民健康・栄養調査結果の概要)
これって、1500~2000歩足りないってこと?!
この数週間に渡って熱中症厳重警戒が出ています。こんなときは外出は避けるべきで、歩いたり運動している場合ではありません。
(参考記事)→家族の健康をまもる「熱中症予防対策」
都道府県平均歩数一覧
最新版で平成28年の調査データ「都道府県・男女別平均歩数」(厚生労働省)が発表されましたので、こちらもみてみましょう。
さて、このデータをみると残念ながら、高知県がダントツで男女ともに圧倒的に歩いていないという結果に。他に鳥取県、岩手県、和歌山県など。
地方はどうしても、車移動が多くなります。たとえば職場までドアツードア、買い物もドアツードアとなってしまいますので、結果歩く機会が減ってしまいます。
また上位には、東京や大阪など、比較的交通網が発達した地域がランクインしています。これは公共交通機関を使うと、駅からとか駅までとか、なんだかんだと歩くことになるので、歩数は稼げますね。
では、たくさん歩いていたら健康になるのかといえば、歩数が大事なのではなく歩数はひとつの「目安」にすぎません。
健康寿命のデータと照らし合わせてみても、歩数歩いたから健康長寿という方程式にはなりません。
そこで、私がいつも「参加型!健康エンターテイメント講演」で提唱しているのが、一日のうちの300歩の「歩き方」=ウォーキングフォームを見直してみませんか?ということ。
間違ったトレーニングでは体を傷めてしまいます。歩き方も同じです。
健康になるために歩こうと歩いても、間違った歩き方では、健康になるどころか、体をいためてしまう可能性もあるのです。
逆に、ひと工夫するだけで、「ウォーキングが健康につながる歩き方」があるということです。それをたった300歩でいいんですよ。これは無理なくできること。300歩は、だいたい3分から5分。一日のうちそのくらいの時間だけ、正しいウォーキングフォームを身につけてその歩き方をしてみませんか?ただ歩く=移動手段としてではなく、歩くことが健康につながる歩き方をお伝えしています!
(参考記事)→ウォーキングを健康サプリする歩き方伝授。歩いて健康づくり!
歩くことで脳が活性化
歩くという漢字は「止」まるのが「少」ないと書きます。歩くとどこが止まるのが少ないかというとこれは「脳」です。二足歩行する人間の脳が特別発達したことと関連しています。
みなさんも経験、ありませんか?「玄関出て歩きはじめたら忘れ物に気づいた」「歩いていたら、問題の解決法を思いついた!」など。歩くことで、脳は活性化します!
NASAの宇宙飛行士はとても優秀ですが、宇宙で無重力の中にいると地球に戻ってきて脳が小さくなってしまったという結果もあります。やはり歩くことは私たちが人間である以上、大切なことです。だからといって、がむしゃらに歩数を歩くのではなく、気分転換のお散歩もとってもいいですね。
「散歩が脳トレ」になるためにも歩き方が重要です!
(参考記事)→ウォーキングを健康サプリする歩き方伝授。歩いて健康づくり!
Appleの創業者スティーブ・ジョブズや、 Facebookのマーク・ザッカーバーグ 、Twitter創業者ジャック・ドーシーらは、歩きながら会議を行う、散歩ミーティングを行っていたことが知られています。
活性化された脳を使って、健康づくりもできて、移動として歩く時間にすれば、時間を有効活用できますし、気分転換にも! 一石二鳥にも三鳥にもなりますね。
座りっぱなしは不健康のもと
「日本は世界20カ国で一番、座っている時間が長い国」で、一日に座っている時間は約7時間!
7時間どころか通勤時間以外ほとんど、もしかしたら一日中座っているという方もいらっしゃるのでは?
たとえば電車に乗っていて、あとひと駅でも席が空いたら座ってしまう。また、ちょっとの時間でも立ってられないで、すぐ座りたくなるという方、筋肉が退化してきているかもしれません。
「座っている時間の長さが、病気や寿命と関連している」ことはあまり知られていませんが、研究データでは、1時間座り続けることで余命が22分2分短くなるということです。
早稲田大学スポーツ科学学術院の岡教授のお話では「座り続ける時間」が問題ということです。つまり下半身の筋肉を動かさずに休めてしまっていることが問題。血流が滞って足もむくみやすくなってしまったり、冷えたりするわけです。最低でも1時間に一度は椅子から立ち上がるようにして、下半身の筋力を使うことをしていきましょう。
アメリカでは2013年、「長時間座って仕事をすると死亡リスクが高くなる」「座りすぎは喫煙行為と同じぐらい危険」といった複数の書籍や記事が発表された。「座りすぎは死につながる症候群(sedentary death syndrome)」「座ることは喫煙と同じ!(Sitting is the New Smoking!)」などの言葉も誕生しています。
また、Apple社では、全員にスタンディングデスクが与えられた。日本ではアイリスオーヤマや楽天、マニュライフ生命他。それは、健康面から仕事の効率を上げていくためにも必要なこと=健康経営として導入されています。
「全従業員のデスクを100%スタンディングデスクにした。立ったり座ったりを繰り返す、その方がライフスタイルとして、はるかに良い」(Apple社ティムクック氏)
座りすぎを防ぐアイディア
さぁ、座りすぎかもしれないあなた!今日からできることしていきましょ。
たとえば....
できれば電車では座らない!
・お買い物のとき、入り口に一番近い駐車場スペースを狙う。のはやめましょう。
少し離れたところに駐車して、歩く習慣を身につけましょう。
・食事のあとすぐにソファーで横になる。のはやめましょう。
片付けや洗い物、家族に任せっきりにしない。
・デスクワーク、トイレに行くまで席を立たない。のはやめましょう。
60分、もしできれば30分に一回は席を立って2−3分歩きましょう。足のむくみの解消もできますし、歩くことは脳も活性化に繋がります。
お仕事柄、電話番など、どうしても席外せない方は、椅子で座ってもできる運動や、その場で立って足踏みするなどもいいでしょう。
まとめ
私たちは健康づくりのために歩こうと思った時にまず気にするのは、いつ歩くか(朝か夜か)、どのくらいの距離(または時間)=歩数を歩くか、そして、どのくらいのスピードで歩くかを知りたいようなのですが、実は、そのことが重要ではありません。この3つが大事だと思って、気にしていること自体「歩く」という日常行為が「特別なこと」にしてしまっているのです。
そのうちにね、シューズがないからできない、ウエアがないからできない。(道具がなくてこそできるのがウォーキングなのに。)今日は忙しくて時間がないからできない。今日は雨だからできないと。・・・毎日歩いて要るのに、できない理由をいっぱい挙げていずれやめてしまう、、、という方をたくさんみてきています。
毎日歩いているのに、ウォーキングをやめてしまったって、なんだかおかしな話なんですよね。
私たちは毎日歩きます。最下位であった高知県でさえ5000歩(も!)歩くんですよ。
日常を変えるのは大変なこと。いつ変わるの?今でしょ!というお話しもありますが、強い意思が必要です。人間はおさぼりですからね。新しいことを取り入れるために頑張るよりも、どうせ歩くんですから。
その普段から移動手段として歩いている歩き方の300歩だけ、健康になる歩き方、ウォーキングフォーム見直してみませんか。と健康講演ではお話ししています。その方がずっと継続することができ、健康づくりにつながるからです。
さぁみなさんも今日から、歩「数」ではなくて「質」=歩き方、ウォーキングフォームを改善して「ウォーキングが健康サプリになる歩き方」実践してみませんか?!→歩くフォームを知る!
まずは300歩!でウォーキングフォームを身につけたら。ステップアップで60分!歩けば心身脳の活性化「生涯現役!健康脚ウォーキング」
300歩と60分ウォーキングの2つの組み合わせで、心と体、脳を笑顔にする健康づくり
[特集記事] →50歳からの生涯現役入門!健幸脚ウォーキングすすめ
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