「自分の姿勢が気になる人?」多くの方が気になっているようです。
子どもの頃から猫背で・・という方は、おそらくずっと猫背ではないでしょうか。
姿勢のお話をするときは「そもそも、よい姿勢ってなんなの?」ということになるのですが。
この頃、健康指導する際に、どうしても気になってきたこと。
それは、対象とするお客さんによっては「姿勢よく」という言葉でいいのかなということ。
だって、もう曲がってるんだもん。
それなのに「背筋まっすぐに」とか「姿勢よく」とかって指導してていいの。これやっぱりおかしいなと感じるのです。
だから、今は背中が曲がっても、安定した姿勢ができるよう指導しています。
そうすると、私にもできた!と、喜ばれます。自分にもできるという自信をお持ち帰りいただいています。
間違っても、ご年配の方々対象の講座で、背筋まっすぐ伸ばしてとか言いません。言っても「伸びてなくても、伸びてる気分で。」でしょうね。だって、もう曲がっているんだもん。
自分にもできるという自信
「自分にもできる」という自信は、行動力の源になります。やる前にできないと決めつけてやらない。自分には関係ないことと思ってしまう。動かなくなると、どんどん動けなくなるのです。
実際ね、運動してこなかった人が運動はじめるとか。
歩かない人が、歩くというのは、すごーい大変なの。
体力だけじゃなくて、気力ね。私もそうだったからよくわかるのよ。
だって、しんどいんだもん。疲れるんだもん。
でも、体が動くようになると、ちょっとした行動から変わってきます。
あとでまとめて。とか、できるだけ動くことに無駄がないよう、まとめて行動するように、なにか動くことを節約するようにしてきた人でも、ちょこちょこと気づいたときに動ける人(からだ)になっていくのです。
60代の合氣道の稽古のお仲間のお話ですが、
「合氣道をはじめてから、体が自然に動くようになった。今までは家でも口だけは出していたけれど、今は口が出る前に、自分が動くようになった。」そうです。
これ、ご家族としては助かりますよねー。うちの人もそうなってほしいと思う方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。日常で、ちょっとしたことですが、こういう変化が起きてくるのです。
たとえば、ちょっとの距離でも、いつも車やバスを使って、ほとんど歩いていなかった人でも、体が動くようになると歩けるようになるので、歩くようになるのです。
そして、その毎日の習慣、ちょっとした積み重ねが、あなたの体を作っていくのです。
正しい姿勢をつくらない
姿勢はこうすると、骨盤が安定して、背筋が伸びて正しい姿勢です。こういった指導法をすることもありますが、姿勢という「かたち」や「型」に当てはめるような姿勢には、限界があります。
たとえば、一日生活する中で、よい姿勢、正しい姿勢、美しい姿勢でいる時間はどのくらいあるんでしょうか?多くの時間、私たちは動いています。
その動きのなか、動作の中、生活の中でいつでも安定して自分にとってよい姿勢が大切なのです。というと、直立不動のロボットのような動きなの?と思われるかもしれませんが、そうじゃないですよ。
それは先ほどからいう「姿勢というかたち」にとらわれていることになるのです。
よい姿勢って何?
しゃがんでいたり、何か作業していたり、荷物を持っていたり、動いていたり。どんなときでも、あなたの身体が、安定しているということが大切です。
体に無理がなく、どこかに負担がない、安定していること、長続きすること。
よい姿勢って、どこか無理があるように思いませんか?だから、姿勢をよくするのはしんどいという印象があります。たとえば「気をつけ」がよい姿勢だと思っていませんか?
気をつけは「休め」がセットですからもともと長続きして楽な姿勢ではないのですよ。
今日は、あなたにとってのよい姿勢をさがしませんか?
姿勢は一人ずつ違っていい
そして、からだは、一人ひとり違います。
年齢や体力、体つきも、体の使い方の習慣(クセ)も。
だから、「正しい姿勢はこうだよ」という、「かたち」や「型」にとらわれすぎないことが大切です。
たとえば、背筋がSの字カーブだとか、壁に背中をつけて、かかとお尻、肩、頭がつくのが正しい姿勢のかたちと言われますが、それは、よい姿勢の「結果」ということ。
この姿勢にチャレンジしようとする人が、もしすでに、腰が曲がっていたり、左右の脚の長さが違っていたりすると、この姿勢のかたちをとることはできませんよね。
姿勢がよいときの実感
「これがよい姿勢」というのは、かたちから入る姿勢の作り方。
ポイントは、そのよい姿勢という「かたち」や「型」のときにあなたが感じる「実感」です。
実感があれば、違うときに「違う」というのが認識できるから自分で修正できるのです。
もし、かたちだけだと、それは何で確認しますか?
鏡をみたり、人(先生)に見てもらったりです。
鏡や人、先生はいつもそこにいてくれるわけじゃないのです。
自分で、自分の体を修正できるヒントは、自分が「感じる」ことにこそあるのです。
それは、自分にしかわかならないのです。
その人に最適な姿勢=かたち「型」はその人にしかわからないもの。背中曲がっている人にも、脚の長さが違う人でも、その人にとってもよい姿勢を感じてあげるようにすることが私の仕事です。
あなたの姿勢をみつけよう
ぜひ講演にご参加いただき、実感してみてください。
あなたにとっての「姿勢」を確認する方法があります。
これは、私が、建設現場で働く方の安全講演などでもお伝えしている姿勢です。
建設現場などでは、足場が不安定だったりしますよね。さらに作業をしています。その状態でも姿勢が安定しているということが大切なのです。
よい姿勢チェックを間違えない
安定した姿勢を確認する際に、隣の人に、体を少し押してもらうということをします。
そうすると「押される」ということに反応して「押されないように」としてしまう人がいます。たとえば、足が横に、または前後に大きく開いて安定をとる方がいます。
これって、大きく目的を履き違えています。わかりますか?
大事なのは「押されて動かないことではありません。」ね。自分の姿勢が安定していることです。
どんな姿勢が自分にとって負担がなくラクで、どんな姿勢だと、體(からだ)に負荷をかけていたり、無理があるということを実感すること。
実感すると、自分の感覚で気づいて、なおすことができます。鏡を見たり、先生に聞いたりしなくてもいいのです。
いつも鏡がそこにあるわけではないし、いつも私がそばにいるわけではないですから。
だから、押されて動かないからよい姿勢だからいいということではなく、安定しているという実感こそ、大切なことなのです。
これは、普段の体の使い方に無理、無駄がないか、悪いクセが身についていないかの確認にもつながります。姿勢から腰痛の原因や、膝に負担がかかっている原因をみつけることもできるのです。
そのためには、あなたが意識して、自分の状態をいつも感じることが大切なのです。
大切なこと
ほんのちょっとしたことでも、それが毎日、年々積み重なることで体の歪み、膝や腰に負担をかけていたり血流を悪くしたり、むくみやすい体、太りやすい体をつくるのです。
大切なことは、誰かと比べることでもなく、自分自身にとって「よい」をみつけること。
そのためには、実感という感覚を大切にすることです。自分を置いてけぼりにしないことです。
この自分が感じることを意識しなくなってしまうと、他人の「正しさ」を当てはめられてしまうかもしれませにんよ。
なんでも(何事も)、ひとつだけにとらわれることのないように。
部分で捉えても仕方がないということです。
今日は、姿勢のお話でしたが、歩き方や歩き型や運動などでも同じこと。
歩くフォームでは、かかとから着地するとか、親指で蹴り出すとかいうのも、部分で捉えてしまうと別のところへ負担をかけてしまいますよ。
実際のところ、この足裏の重心移動(あおり運動三点足法)を歩き型として身につける際は、他に、股関節周りであったり、太ももの裏であったりを合わせて運動することも必要になってくるのです。
からだは、プラモデルではなくて、全部繋がっている着ぐるみの一枚布のようなものですから。
歩くときに手を振るのも同じこと。
歩くときは、手を振るのではなく、歩くフォームを身につけたとき、手(腕)が勝手に、振れるのですよ。手を振るのがいいと、手を一所懸命ふっても、体の使い方としてはちぐはぐになっていることも多く、得たいと思う健康効果が得られないこともありますよ。
健康番組などで紹介される「これを食べたらいいですよ」といって、次の日にスーパーの食品棚から取り上げられた商品がなくなるということもあります。これも部分の情報を切り取っているということにお気づきでしょうか。
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